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マンマ・ミーア!

今日は夜から映画鑑賞です。
私はよくミュージカル映画を観るのですけど、ミュージカル映画が好きなのでは無くたまたまその時期にやってる中で面白そうだなと思う物がなぜか偶然にもミュージカル映画だったと言う事が多いのです。
それで、これもその一つ。『マンマ・ミーア!』です。
メリル・ストリープのファンで、ABBAのファンなので観に行ったわけですが。 と言いつつも、実はこれは劇団四季公演も観に行ってたりしてますが……
メリル・ストリープと言う女優さんはとても有名な女優さんで今更語る事のあまりなさそうなのですが、私個人の人物像としては第一級の女優なんだからもっと仕事選べば良いのに……と思う方です。
古くは『クレイマー・クレイマー』や『ソフィーの選択』など、中期は『マディソン郡の橋』やちょっと趣向の変わった『永遠に美しく』等、近年では『プラダを着た悪魔』等演技を大絶賛される作品がある反面、タイトルは出しませんがなにこの扱いと言いたくなる酷い作品もたくさん出ています。

今回紹介のこの『マンマ・ミーア!』
そう言う意味ではこの作品は、良い意味でも悪い意味でも全部メリル・ストリープが持って行っています。
ヒロインのお母さんでギリシアの小さな島でオンボロホテルを経営している女主人役ですが、メリルはみすぼらしい木綿の白いシャツにオーバーオールを着ててもやっぱりメリルだなと言うオーラが出まくってます。
話しの内容はほぼ割愛しますが、要は娘には母親の古い日記から”たぶん”お父さんだろうと思われる男性が3人いて、自分の結婚式に出て欲しいと母親に知られないように手紙を送ったら3人とも島にやってきてドタバタが起きると言う話しです。
娘役のアマンダ・セイフライドは私はこの作品で始めて知りましたが、声質と歌唱力は驚くべき物ですね。なんでこんな娘が埋もれてるんだろうと思うほどです。演技もきっちりしていますし、注目しています。
そして今回最大の驚きがコリン・ファースの歌声です。
wikiを見ても『ブリジット・ジョーンズの日記』くらいしか思い出せない俳優さんだったのですが、なんとも甘い声です。
真っ青な空、エメラルドグリーンの海、静かに揺れる真っ白いヨットの上で、10ポンドとセックスピストルズのTシャツと交換したと言う古い”反逆者”のギター一本で始まる『Our Last Summer』の出だしに映画館で1人鳥肌が立ったのを未だにはっきり覚えています。
ABBAの中ではこの曲はほかのビッグタイトルに隠れて表に出て来る事の少ない曲なのですが、作中では見事に昇華しています。
実はこの曲の直前が『Dancing Queen』でほとんどフィナーレ的ノリで、それに対してしっとりと緩やかな時間の対比が見事です。
エンドロール前のたぶんミュージカル風にしようと斜め上に勘違いした結果なのだと思うのですが、そこがちょっと出来が酷いのを除けばとても良い作品です。

さてこのマンマ・ミーア!は、ミュージカルの中でも『ジュークボックス・ミュージカル』と呼ばれる物です。
これは通常のミュージカルのように専用に書き下ろされた新曲を使うのでは無く、既存の曲を使って構成する物なのですが、私自身四季公演の前に下調べした時に始めて知った言葉でよくよく調べてみると日本では四季公演のマンマ・ミーア!が初お披露目と言う感じで、ほぼ21世紀になって一気に増えたジャンルです。
私自身これに該当するのはこのマンマ・ミーア!と『ガールフレンド』と言うユーミンの楽曲のミュージカルしか観た事ありません。
個人的には凡庸なセリフを譜面にするより、名曲と言われる物はそれだけ人の心を打ったから名曲な訳なのでそちらの方がより伝わりやすいのでは無いかと思うのですが、古くからミュージカルを愛してらっしゃる方々には逆に不評だったりするそうです。
ミュージカルの世界もなかなか奧が深いですね。

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和人@Light Works

Author:和人@Light Works
九州の片田舎福岡で活動するソロプロジェクト『Light Works』の雑記ブログです。
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